リクガメのケージは、置き場所に収まるかだけでなく、設備を入れたあとにカメが歩ける広さが残るかまで考えて選ぶ必要があります。
水入れ、シェルター、ライトなどを設置すると、想像より床面積を使います。部屋に置ける大きさと、カメが暮らせる広さをセットで考えることが大切です。
この記事では、GEX「グラステラリウム」と三晃商会「パンテオン」から、60cmクラスと90cmクラスの定番5製品を比較します。サイズや扉の違い、ライトの設置方法、成長段階に合わせた選び方を紹介します。

リクガメのケージは何cmあればいい?
60cm・90cmという数字だけでは決められない
リクガメに必要な広さは、種類や体格、成長段階によって変わります。
もちろん広いに越したことはありませんがそうも言ってられません。
60cmクラスは、小さな幼体の飼育で検討されるサイズです。
90cmクラスになると、60cmクラスより横方向に余裕ができます。ただし、成体まで使える万能サイズとは限りません。
今回紹介する製品は、主に成長途中の住まいとして比較する候補です。迎える種類の成体サイズと飼育条件を確認し、必要に応じて、さらに広い環境へ移行しましょう。
幅だけでなく、奥行きにも注目する
横幅が広くても、シェルターや水入れで通り道がふさがると、カメが使える場所は限られます。
商品写真を見るときは、設備を置いたあとにカメが歩き、向きを変えられるかを想像してみてください。
紙にケージの底面を描き、水入れやシェルターの大きさを書き込むだけでも、配置をイメージしやすくなります。
個人的な感想ですが、高さについては低い方がいいかなと思ってます。手をいれてリクガメを取り出したり、餌をいれたりするときに高さは不要です。
もしくは前面扉が開くタイプが便利です。

比較したい定番ケージ5選
今回は、GEXと三晃商会のケージを、60cmクラスと90cmクラスに分けて紹介します。
表のサイズは外寸です。フレームや付属品の分だけ、実際に使える内部空間は小さくなります。
| 商品名 | 外寸の目安:幅×奥行×高さ | 前面扉 | 推奨する成長段階 |
|---|---|---|---|
| グラステラリウム6045 | 61.5×46.5×48cm | 観音開き | 小さな幼体〜成長初期 |
| パンテオン ホワイト WH6045 | 60.5×45.5×45cm | スライド式 | 小さな幼体〜成長初期 |
| グラステラリウム9045 | 91.5×46.5×48cm | 観音開き | 幼体後期〜成長途中 |
| パンテオン ホワイト WH9045 | 90.5×45.5×45cm | スライド式 | 幼体後期〜成長途中 |
| パンテオン カノン ホワイト WH9045 | 90.5×45.5×45cm | 観音開き | 幼体後期〜成長途中 |
寸法と扉の仕様は、各メーカーの公表情報をもとにしています。(product.gex-fp.co.jp, sanko-wild.com, sanko-wild.com)
同じ90cmクラスでも、実際の幅は90cmを超える商品があります。 棚や台を用意する場合は、商品名の数字だけで判断しないようにしましょう。
60cmクラス|小さな幼体向けの2製品
60cmクラスを選ぶ場合は、使える期間を長く見積もりすぎないことがポイントです。成長後の買い替えも含めて検討しましょう。

1.GEX グラステラリウム6045
グラステラリウム6045は、前面の扉が左右に開くガラス製ケージです。
外寸は約61.5×46.5×48cm。トップカバー、背景用のバックグラウンド、ランプステーが付属します。(product.gex-fp.co.jp)
前面を大きく開けられるため、餌皿の出し入れや掃除をしやすいのが特徴です。付属のランプステーや天面メッシュを使って、対応するライトを設置できます。
一方で、扉を開くための前方スペースが必要です。ケージ本体が置けても、扉を十分に開けられなければお世話がしにくくなります。
前面を大きく開けてお世話したい方に向いています。
2.三晃商会 パンテオン ホワイト WH6045
パンテオンWH6045は、前面扉を横に動かすスライド式。外寸は約60.5×45.5×45cmの組み立て式ガラスケージです。(sanko-wild.com)
扉が手前に張り出さないため、設置場所の前方に余裕が少ない場合に比較しやすいタイプです。
一方で、開口部の幅は観音開きより限られます。大きなシェルターを使う場合は、扉から取り出せるか確認しておきましょう。
また、高さ45cmのため、床材とライトを入れた状態で照射距離を確保できるかも確認が必要です。
扉を開くためのスペースを抑えたい方に向いています。
90cmクラス|床面を広げたいときの3製品

60cmクラスから広げたい場合は、90cmクラスを比較してみましょう。
ただし、横幅が増えても奥行きや高さは大きく変わらないモデルがあります。水入れやシェルターを置いたあとの歩行スペースまで確認してください。
3.GEX グラステラリウム9045
グラステラリウム9045は、外寸約91.5×46.5×48cm。前面が大きく開く扉と、メッシュタイプのトップカバーを備えています。本体重量は約22.1kgです。(product.gex-fp.co.jp)
6045と比べて、奥行きと高さは同じで、幅が30cm広くなります。器具や隠れ場所を左右に分けて配置しやすくなるでしょう。
購入前には、置き台の幅だけでなく耐荷重も確認してください。床材や用品を入れると、本体重量より重くなります。
90cmクラスで、観音開きの扉を選びたい方におすすめです。
4.三晃商会 パンテオン ホワイト WH9045
パンテオンWH9045は、外寸約90.5×45.5×45cm。60cmモデルと同じく、スライド式の前面扉を採用しています。(sanko-wild.com)
横幅を広げつつ、扉が手前に張り出す形を避けたい場合に比較しやすいモデルです。
グラステラリウム9045より外寸は少し小さいものの、設置場所に収まるかだけでなく、餌の交換や床材の掃除をしやすいかも確認しましょう。
設置場所とスライド扉の使い勝手を重視したい方に向いています。
5.三晃商会 パンテオン カノン ホワイト WH9045
パンテオンカノンWH9045は、前面が観音開きになるモデルです。
外寸は約90.5×45.5×45cm。通常のWH9045と同じ外寸ですが、扉の開き方が異なります。天井パネルは2分割式で、ランプステーが2個付属します。(sanko-wild.com)
「パンテオンのサイズ感がよさそう。でも前面は大きく開けたい」という場合に比較したいタイプです。
水入れやシェルターを取り出しやすい一方、扉を開くための前方スペースが必要です。置き場所に余裕があるか確認しておきましょう。
パンテオンの広さと、観音開きの使いやすさを両立したい方に向いています。
購入前に確認したい3つのポイント
1.ライトを付けた状態で高さを考える
ケージの高さは、そのままライトとカメの距離にはなりません。
床材を敷けば床面が上がり、ライトを内部に取り付ければ器具の分だけ距離が短くなります。カメの甲羅の高さも含めて考えましょう。
先に使うライトと設置方法を決め、製品指定の照射距離を確保できるか確認してください。
背の高いケージにすれば、歩ける場所まで広くなるわけではありません。床面の広さと、器具を設置する高さは分けて考えます。
2.ケージの外にも作業スペースを残す
購入前には、置き場所にマスキングテープなどで外寸を示してみると分かりやすくなります。
その周りに、次の作業ができる余裕も残しましょう。
- 前面扉を開ける
- 上部カバーを外す
- ライトやコードを点検する
- 水入れやシェルターを取り出す
ぴったり収まっても、掃除のたびにケージを動かすのは大変です。置けることに加えて、その場所でお世話できることも大切です。
3.本体価格と必要な用品を合わせて比べる
ケージの価格だけで決めると、購入後に必要なものが増えることがあります。
ライト、保温器具、温湿度計、床材、水入れなどを含めて、飼育環境全体の予算を考えましょう。
商品名が似ていても、ケージ単体と用品付きセットでは内容が異なります。すでに持っている器具が取り付けられるかも確認してください。
大型商品は送料や配送条件も比較したいところです。安く見えた商品でも、送料を加えると差が小さくなる場合があります。
迷ったら、広さを決めてから扉を選ぼう
ケージ選びは、まずカメに必要な床面の広さを考え、そのあとに置き場所と扉の形を合わせると整理しやすくなります。
- 小さな幼体を飼育したい:グラステラリウム6045、パンテオンWH6045
- 幼体後期から成長途中まで使いたい:グラステラリウム9045、パンテオンWH9045、パンテオンカノンWH9045
- 前面を大きく開けたい:グラステラリウム、パンテオンカノン
- 扉が手前に出ない形がよい:通常のパンテオン
- 成長して手狭になってきた:高さより、幅と奥行きを見直す
60cmと90cmのどちらにするか迷う場合も、「今置きやすいのはどちらか」だけで決めず、設備を入れたあとの広さ、ライトの照射距離、成長後の使用期間まで比べてみてください。
カメが歩きやすく、飼い主も毎日お世話しやすい。そんな住まいを目指して、成長に合わせたケージを選んでいきたいですね。


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