ふわふわの毛が魅力のゴールデンレトリバーと、すっきりした短毛のラブラドールレトリバー。
どちらも親しみやすい顔をしていますが、「毛の長さ以外は何が違うの?」「一緒に暮らすなら、どちらが自分に合う?」と気になりますよね。
見分けるポイントは、被毛としっぽ。暮らしを考えるときのポイントは、お手入れや運動に使える時間です。
性格にも傾向はありますが、「ゴールデンレトリバーはおとなしい」「ラブラドールレトリバーは元気」と、きっぱり分けられるわけではありません。
この記事では、見た目の違いから毎日の過ごし方まで、迎える前に知っておきたいことを比較します。


ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの違いを一覧で比較
まずは、主な違いをまとめました。

| 比較する項目 | ゴールデンレトリバー | ラブラドールレトリバー |
|---|---|---|
| 被毛 | 長めで、胸や足、しっぽに飾り毛がある | 短く密に生えている |
| 毛色 | ゴールド、クリーム系 | ブラック、イエロー、チョコレート |
| しっぽ | 長い毛が広がる、ふさふさした形 | 根元が太く、先に向かって細くなる形 |
| 体高・オス | 56〜61cm | 56〜57cm |
| 体高・メス | 51〜56cm | 54〜56cm |
| 性格の傾向 | 友好的で、人との関わりを好む | 友好的で、活動的、人との共同作業を好む |
| 抜け毛 | 多い。長い毛のもつれにも注意 | 多い。短毛でも掃除は必要 |
| お手入れ | 抜け毛に加えて飾り毛のケアが必要 | 長毛のもつれをほぐす手間は少なめ |
大きさはほぼ同じ、はっきり違うのは毛の長さやしっぽの形です。
毛色が似ている場合は、体の色だけでなく、胸元やしっぽを見ると分かりやすくなります。
見た目の違い|毛の長さとしっぽに注目
ゴールデンレトリバーは、胸元やしっぽのふさふさが特徴
ゴールデンレトリバーは、胸元、足の後ろ側、しっぽなどに長い飾り毛があります。
歩くたびに毛が揺れ、全体的にふんわりした印象。なでたくなる、あの柔らかそうな見た目が魅力です。
毛色はゴールドやクリーム系。同じゴールデンレトリバーでも色の濃淡があるので、薄いクリーム色の子と濃いゴールドの子では、雰囲気が変わります。
ラブラドールレトリバーは、短い被毛と太いしっぽが特徴
ラブラドールレトリバーは、短い毛が密に生えた、すっきりした見た目をしています。
しっぽは根元が太く、先へ向かって細くなる形。カワウソの尾に例えて「オッターテイル」と呼ばれます。
ブラック、イエロー、チョコレートと毛色が違っても、同じラブラドールレトリバーです。イエローの中にも、明るいクリーム色から赤みのある色まで幅があります。(jkc.or.jp)
【下線】薄い色のラブラドールレトリバーもゴールデンレトリバーではなく、別の犬種です。【/下線】
「ゴールデンレトリバーの毛を短くしたらラブラドールレトリバーになる?」と思うかもしれませんが、毛の長さだけの違いではありません。体つきや犬種としての成り立ちも異なります。

大きさの違い|どちらも力のある大型犬
ゴールデンレトリバーは毛のボリュームで大きく見えますが、ラブラドールレトリバーにも厚みのある胸や、しっかりした体つきがあります。
成犬の体重は、海外の犬種紹介ではゴールデンレトリバーが約25〜34kg、ラブラドールレトリバーが約25〜36kgとされています。ただし、性別や骨格、系統などによって差があり、この数字がその子の適正体重とは限りません。
迎える前に考えたいのは、数cmの差よりも、大きくなった犬と無理なく暮らせるかです。
- 寝床やクレートを置いても、人が通れるか
- 車に犬が乗れるか
- 散歩中に引っ張られても対応できるか
- 階段の移動や、将来の介助をどうするか
子犬のころは抱っこできても、成犬になると簡単には持ち上げられません。
クレートやベッドも、「今ちょうどいいサイズ」だけで選ばず、成長後の大きさを考えておくと買い直しを減らせます。
可能なら、迎える前に成犬に会ってみましょう。横に立ったときの高さや、体の厚みを見ると、写真よりずっと暮らしを想像しやすくなります。
性格の違い|どちらも人と一緒に楽しむことが好き
ゴールデンレトリバーは、人との距離が近い子も
ゴールデンレトリバーは、友好的で人との関わりを好む犬種です。
飼い主のそばで過ごしたり、一緒に遊んだりする時間を楽しむ傾向があります。人に気持ちを向けやすく、環境の変化に敏感な面が見られる子もいます。
ただ、「優しい顔だから、一日中静かに寝ている」と思うと、少し違うかもしれません。
ゴールデンレトリバーも活動的な犬。特に若いうちは遊びたい気持ちが強く、うれしくて飛びついたり、物をくわえて歩いたりすることもあります。
ラブラドールレトリバーは、遊びや活動に意欲的な子も
ラブラドールレトリバーは、明るく活動的で、人と一緒に何かをすることを好む犬種です。
おもちゃを持ってくる遊びや、においを探す遊びなど、楽しめることを見つけてあげると、持ち味を生かせます。
「何をするの?自分も参加する!」というような積極的な子もいて、一緒に出かけたり遊んだりしたい家庭には、頼もしい相棒になってくれそうです。
一方で、楽しくなると勢いがつくことも。遊ぶ時間と、落ち着いて休む時間の両方を作ってあげたいですね。
「穏やかなゴールデンレトリバー、活発なラブラドールレトリバー」は目安程度に
犬種比較では、ゴールデンレトリバーの繊細さやラブラドールレトリバーの陽気さが紹介されることがあります。ただし、これは大まかな傾向です。両犬種には、社交的で学習しやすいという共通点もあります。
活発なゴールデンレトリバーもいれば、落ち着いたラブラドールレトリバーもいます。
迎えるときは、犬種名だけで性格を決めず、その子の普段の様子を聞いてみましょう。
初めての人にどう接するか、遊んだあとに休めるか、苦手な音や場面はあるか。具体的に聞くと、一緒に暮らすイメージがつかめます。
抜け毛とお手入れの違い|短毛でも毛は抜ける
「掃除がラクそうだからラブラドールレトリバー」と考えているなら、ここは知っておきたいところ。
ゴールデンレトリバーもラブラドールレトリバーも抜け毛があり、短毛だから抜けないわけではありません。
どちらも下毛を持つダブルコートで、一年を通して毛が抜け、季節によって増えることがあります。
ゴールデンレトリバーは、長い毛のもつれも確認する
ゴールデンレトリバーのお手入れでは、抜け毛を取るだけでなく、飾り毛の絡まりも見ておきます。
耳の後ろや脇などは、表面が整っていても内側でもつれていることがあります。散歩後は、長い毛に草や小枝が付いていないかも確認したいですね。
ブラッシングは、ただ毛をきれいにするだけでなく、体に触れる時間にもなります。短い時間から慣らしておくと、毎日のお手入れを続けやすくなります。
ラブラドールレトリバーは、短毛でもブラッシングが必要
ラブラドールレトリバーは長い飾り毛がないぶん、毛の絡まりをほぐす作業は少なめです。
ただし、短い抜け毛が服や布製品に入り込むことはあります。「毛が目立ちにくい」と「掃除をしなくていい」は別の話です。
定期的なブラッシングに加え、洗える寝具やカバーを使うなど、掃除しやすい環境を用意しておくと助かります。
お手入れの違いは、抜け毛の有無よりも、長い毛を整える作業が加わるかどうか。ブラッシングの時間も楽しめそうか、考えてみてください。
プールや海で遊ぶことを考えているならラブラドールの方が毛が渇きやすいので良いかもしれませんね。
散歩や運動の違い|どちらも毎日の活動が必要
ゴールデンレトリバーもラブラドールレトリバーも、体を動かすことを楽しむ犬種です。ラブラドールレトリバーだけでなく、ゴールデンレトリバーにも日々の運動や遊びが必要です。
「庭があれば、散歩は少なくていい」と考えるより、外のにおいを嗅いだり、飼い主と歩いたりする時間を確保しておきましょう。
散歩の長さは、年齢や体調、気温などに合わせて調整します。子犬に成犬と同じ距離を歩かせる必要はありません。
また、運動は走ることだけではありません。
- 散歩中にゆっくりにおいを嗅ぐ
- おもちゃを探す
- 「持ってきて」「ちょうだい」を遊びながら練習する
- 短いトレーニングを取り入れる
体を動かす遊びと、頭や鼻を使う遊びを組み合わせると、過ごし方に幅が出ます。
休日にまとめて遊ぶだけでなく、仕事のある日にも散歩と関わる時間を作れるかが、迎える前の大切な確認ポイントです。
飼いやすさの違い|賢さより、生活との相性で考える
どちらも「何もしなくてもお利口」ではない
両犬種とも、人と一緒に学ぶことを得意とする傾向があります。ただし、学習しやすいことと、教えなくても困らないことは別です。
たとえば、子犬が飛びついてきたときに毎回なでていると、「飛びつくと相手をしてもらえる」と覚えることがあります。
散歩で人の横を歩くことや、くわえた物を渡すことも、日常の中で少しずつ練習します。
できたことを褒めながら、家族で同じルールを続ける。どちらの犬種にも大切な関わり方です。
子どもがいる家庭では、大人の見守りが前提
どちらも家庭犬として親しまれていますが、優しい性格でも体は大きく、遊びの勢いで子どもを倒してしまうことがあります。
犬に教えるだけでなく、子どもにも接し方を伝えておきましょう。
- 寝ているときや食べているときは触らない
- 耳やしっぽを引っ張らない
- 犬が離れたら追いかけない
犬だけで静かに休める場所を作り、小さな子どもと犬だけにはしないことも大切です。
お互いに安心できる距離があれば、一緒に過ごす時間を楽しみやすくなります。
留守番の長さや費用も確認しておく
「どちらなら長い留守番が平気?」と犬種だけで判断することはできません。
短時間から慣らすことに加え、長く家を空ける日は家族やペットシッターなどに頼れるかも考えておきたいところです。
費用も、フード代だけではありません。予防や通院、シャンプー、預かりサービスなど、大型犬に対応した料金や受け入れ条件を確認しておくと安心です。
特にゴールデンレトリバーは、長毛のお手入れを自宅でするかサロンに頼むかで、必要な時間や費用が変わります。
ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバー、どちらが自分に合う?
ゴールデンレトリバーを迎えるなら、毛のお手入れも暮らしの一部に
ふさふさした姿が好きで、ブラッシングなどの時間も取れるなら、ゴールデンレトリバーとの暮らしを具体的に考えてみてください。
一緒に遊ぶだけでなく、毛をとかしたり、散歩後に飾り毛を整えたり。そうした時間も含めて楽しめるかがポイントです。
ただし、「穏やかそうだから運動は少なくていい」という選び方は避けたいところ。遊びや散歩の時間もしっかり必要です。
ラブラドールレトリバーを迎えるなら、遊びと運動を毎日の楽しみに
短毛の見た目が好きで、毎日の散歩や遊びに積極的に関わりたいなら、ラブラドールレトリバーも魅力的な候補です。
長い毛のもつれをほぐす手間は少ない一方、抜け毛の掃除や基本的なお手入れは必要です。
毛のケアだけを見て「ラクな犬」と考えず、元気さや体の力強さも含めて相性を見てみましょう。

まとめ|違いを知ったら、その子自身にも会ってみよう
ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの分かりやすい違いは、被毛としっぽです。
ゴールデンレトリバーは長い飾り毛があり、ラブラドールレトリバーは短く密な毛と、根元の太いしっぽが特徴。体の大きさには重なる部分が多く、どちらも力のある犬です。
性格にも傾向はありますが、犬種だけで「こちらが飼いやすい」と決めることはできません。
散歩や遊びの時間、お手入れ、留守番など、自分たちの生活と合うかを考えることが大切です。
そして最後は、その子自身の様子を見てみてください。元気いっぱいなのか、慎重に近づくのか、人のそばで何をして過ごすのか。
違いを知ったうえで出会うと、見た目だけでは分からなかった魅力も見えてきます。




コメント