リクガメの飼育で意外と迷うのが床材です。
茶色いチップはどれも似て見えるし、商品説明には「保湿性」「消臭」といった言葉が並んでいます。結局、どれを買えばいいの?となります。
うちではケヅメリクガメとヒョウモンリクガメを飼っています。床材を選ぶなら見た目と同じくらい気になるのが毎日の掃除です。こぼれた野菜を拾ったり、フンを拾ったり。長く使うものなので、お世話のしやすさは外せません。
この記事では、リクガメの室内飼育で候補になる床材を5つ紹介します。それぞれの特徴に加えて、購入前に知っておきたい点もまとめてみました。
床材は、飼っている種類や体の大きさ、必要な湿度に合わせて選びます。今の飼育環境と照らし合わせてみてください。

リクガメの床材おすすめランキングTOP5を比較
今回は、素材や用途が確認できる爬虫類用の商品から、日々の扱いやすさ、湿度の調整、容量の選びやすさを考えて順位を付けました。ちなみにうちは1位と2位のGEXテラリウムバークとテラリウムハスクを使っています。
| 順位 | 商品 | 選ぶ理由 | 購入前に確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 1位 | GEX テラリウムバーク | 崩れにくい樹皮タイプ。体が大きくなる子の候補に | 小さな子が歩きにくくないか |
| 2位 | GEX テラリウムハスク | 保湿性のあるヤシガラチップ | 粗いチップや繊維が体格に合うか |
| 3位 | ZOO MED レプティバーク | 小粒のモミの樹皮。保湿も考えたいときに | 餌に混ざらない配置にできるか |
| 4位 | ミタニ ハスクチップ | 5L・10Lなど容量を選べるヤシガラチップ | 粒や繊維の大きさが体格に合うか |
| 5位 | ZOO MED フォレストフロアー | 水分を保ちやすく、湿度を必要とする環境向け | 飼っている種類に合った湿らせ方ができるか |
ざっくり選ぶなら、形のあるチップを使いたい場合はバークやハスク、細かな素材を使いたい場合はエコアースが比較の入口になります。
ただし、どれも食べ物ではありません。餌皿を用意し、床材ごと口に入れにくい環境を作ることは共通です。

1位|GEX テラリウムバーク
体が大きくなるリクガメの床材を探しているなら
テラリウムバークは、フランスカイガンショウというマツの樹皮を使った床材です。メーカーは、飛び散りにくさと崩れにくさを特徴として挙げています。
乾いた状態でも湿らせても使用でき、容量は4Lと8L。ケージの広さに合わせて選べます。樹皮は熱処理されており、防虫剤・防腐剤は使われていません。
今回1位にしたのは、足場の安定を考えた素材で、容量も選べること。ケヅメのように成長して体が重くなる子の床材を検討するとき、候補に入れやすい商品です。
気をつけたいのは、チップの大きさです。体の小さな子では、商品写真だけで判断せず、敷いた後に歩く様子も見てください。足が取られたり、進みにくそうだったりするなら、その子には合っていない可能性があります。
また、消臭をうたう床材でもフンの片づけは必要です。「におわないから、まだ掃除しなくていい」とは考えないようにしましょう。
こんな人の候補に: 崩れにくい樹皮タイプを使いたい人、成長後の足場も考えたい人。
2位|GEX テラリウムハスク
ヤシガラチップで湿度を調整したいなら
テラリウムハスクは、ヤシの実の殻を粗めに砕いた床材です。樹皮でできたバークとは、もともとの素材が違います。
繊維状で保湿性があり、乾いた状態でも湿らせても使えます。水洗いしてアク抜きした原料を粉砕・選別しており、防虫剤・防腐剤は使用していません。容量は8Lです。
「ケージの中が乾きやすいので、床材の保水性も考えたい」という場合に比べたい商品です。
ただ、水を含ませればよいというものでもありません。表面が乾いて見えても、下のほうには水分が残っていることがあります。掃除のときは少しめくって、底まで確認すると状態をつかみやすくなります。
粗いチップなので、小さなリクガメには大きすぎないかも確認したいところ。長い繊維や気になる破片があれば、敷くときに取り除きます。
こんな人の候補に: ヤシガラチップを使いたい人、保湿性を重視して床材を比較したい人。
3位|ZOO MED レプティバーク
小粒の樹皮タイプを探しているなら
レプティバークは、モミの樹皮から作られた床材です。メーカーは、小さめのチップが水分を吸収し、ケージ内へ放出する性質を紹介しています。
1位のテラリウムバークと同じ樹皮タイプですが、原料は別です。「バーク」と書かれていれば全部同じ、というわけではないんですね。
大きなチップより小粒のものを検討したいときに、比較しやすい商品です。見た目も自然なので、木のシェルターなどと合わせたい人にも向いています。
一方で、小粒なら誤飲しない、とはいえません。 野菜を床へ直接置くと、一緒に口へ入るきっかけになります。餌皿から葉がはみ出さないようにするなど、食事をする場所も整えましょう。
メーカーは洗って再使用できるとしていますが、洗えばいつまでも使えるという意味ではありません。汚れや劣化が気になるものは交換してください。
こんな人の候補に: 小粒のバークを探している人、樹皮タイプで保湿も考えたい人。
4位|ミタニ ハスクチップ
ケージに合わせて容量を選びたいなら
ミタニのハスクチップは、ヤシの実の殻を使った床材です。5L・10Lなどの容量があり、ケージの広さや買い足す量に合わせて選べます。
床材って、ケージ全体に敷くと思ったより量を使うんですよね。汚れた部分を取り除いたあとの補充用も、少し置いておくと便利です。
こちらは2位のテラリウムハスクと同じヤシガラタイプ。どちらにするか迷ったら、必要な量と購入時の価格を比べてみてください。
天然素材なので、粒や繊維の大きさにはばらつきがあります。敷くときに確認し、使い始めたら歩きにくそうにしていないかも見てあげましょう。
こんな人の候補に: ヤシガラタイプを使いたい人、交換や補充に必要な量をまとめて用意したい人。
5位|ZOO MED フォレストフロアー
湿度を必要とする飼育環境を作りたいなら
フォレストフロアーは、サイプレスを原料とした天然の木質床材です。水分を保持する性質があり、メーカーは熱帯性のリクガメなどに適した商品として紹介しています。
この商品を候補にする理由は、保湿性です。湿度を必要とする種類の飼育で、床材から環境を整えたいときに検討できます。
反対に、「リクガメ用の記事に載っていたから」という理由だけで、どのケージにも同じように使うのは避けたいところです。必要な湿度は種類や成長段階で変わります。
湿度を保つことと、床をずっと水浸しにすることは別です。水入れの周辺や床材の底に水がたまっていないか、換気も含めて確認してください。
こんな人の候補に: 保湿性を重視し、飼っている種類に合わせた湿度管理ができる人。
床材を買う前に確認したい3つのこと

体の大きさに合った粒か
小さな子には大きすぎるチップでも、成長した子では使いやすい場合があります。
購入後は、普通に歩けているか、足が沈みすぎていないかを見てください。見た目が気に入っていても、歩きにくそうなら調整したいです。
床材をかじる、食べようとする様子が続く場合も、そのまま使い続けず見直しましょう。
必要な湿度を保てるか
「乾燥した地域のリクガメだから、床材も完全に乾かす」とは限りません。種類や年齢に応じた管理が必要です。
また、同じ床材でも、ライトの位置やケージの通気性で乾き方が変わります。床材だけで解決しようとせず、温湿度計で実際の状態を確認します。
掃除と買い足しを続けられるか
床材は一度買って終わりではありません。汚れた分を取り除けば、その分の補充も必要です。
袋の価格だけでなく、ケージに何袋必要なのかまで計算しておくと、使い続ける費用が見えてきます。
初めての商品をいきなり大量に買うより、まずは使う分を用意して、粒の大きさや掃除のしやすさを確認するほうが無駄を減らせます。
リクガメの床材は何リットル必要?
床材の量は、ケージの底面積と敷く厚さで変わります。
目安はこんな感じです。
| ケージの底面サイズ | 厚さ3cmで敷く場合 | 厚さ5cmで敷く場合 |
|---|---|---|
| 60×30cm | 約5.4L | 約9L |
| 60×45cm | 約8.1L | 約13.5L |
| 90×45cm | 約12.2L | 約20.3L |
たとえば、90×45cmの底面に厚さ3cmで敷くなら、計算上は約12.2L。8L入り1袋では足りません。
これは購入量を考えるための計算例です。実際にはケージの内寸、床材の沈み込み、置く用品などで変わります。3〜5cmがすべてのリクガメに十分という意味ではなく、潜る習性などに合わせて深さも調整してください。
床材の交換頻度と、毎日の掃除
フンと食べ残しは、その日のうちに
毎日の掃除では、フン、食べ残した野菜、汚れた床材を取り除きます。尿などで汚れが広がった場合は、周囲も含めて交換します。
茶色い床材の上では、汚れを見落とすこともあります。餌皿や水入れを少し動かして、下まで見る習慣をつけておくと安心です。
全交換は商品の目安と、実際の汚れで判断する
GEXは、テラリウムバークとテラリウムハスクについて、飼育状況などによって異なるものの、2〜3か月ごとの交換を目安としています。
ただし、これは途中の掃除をせず、そのまま使える期間ではありません。
においが残る、カビが出る、汚れが広がるなどの変化があれば、予定より早く交換します。ほかの商品に同じ期間を当てはめず、それぞれの説明も確認してください。
餌を床材へ直接置かない
床材の誤飲を減らすため、餌は皿や安定したプレートの上に置きます。英国王立獣医科大学の飼育資料でも、木質チップや砂などを餌と一緒に飲み込むことへの注意が示されています。
葉っぱが皿からはみ出しやすいなら、皿の大きさや切り方を変えてみてください。床材選びと食事場所の工夫は、セットで考えるとわかりやすいです。
【関連記事:リクガメの餌は何をあげる?】
リクガメの床材は、毎日のお世話まで考えて選ぼう
今回の5つなら、崩れにくい樹皮タイプを検討したい人にはテラリウムバーク、ヤシガラチップを使いたい人にはテラリウムハスクが比較の入口になります。
小粒の樹皮ならレプティバーク、細かな繊維ならエコアース。湿度を必要とする環境では、フォレストフロアーも候補です。
最後に見たいのは、リクガメが歩く様子と、毎日のお世話が無理なく続けられるかどうか。
床材を替えたら、足元や食事の様子を少し気にして見てみてください。商品説明だけではわからなかった、その子との相性も見えてくると思います。





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