リクガメが葉っぱを食べている姿って、かわいいですよね。
うちにもケヅメリクガメとヒョウモンリクガメがいますが、食事中はつい見てしまいます。葉っぱをくわえて、一生懸命かじる口元がなんともいいんです。
ただ、毎日の餌を用意するときは、迷うこともあります。
「小松菜だけでいい?」
「庭のタンポポは使える?」
「市販のリクガメフードもあったほうがいい?」
この記事では、スーパーで買いやすい野菜と身近な野草を中心に、フードや果物の扱い、与えてはいけないものをまとめました。
わが家での食事も紹介しながら、毎日の餌選びをわかりやすくお伝えします。


リクガメの餌は、ひとつに偏らず組み合わせる
うちでは、小松菜とチンゲン菜を中心に、ほかの葉物や野草を組み合わせています。
イネ科の草や牧草は、ほとんど食べません。用意したものを何でも食べてくれたら楽ですが、そうもいかないですね。
ただ、よく食べるものだけで、必要な栄養がそろうわけではありません。
葉物や安全な野草に加えて、市販のリクガメフードも選択肢にしながら、食事全体を考えます。特に、繊維やカルシウムが不足しないことは大切です。
ここでは食材ごとにまとめていますが、すべてのリクガメに同じ割合で与えられるという意味ではありません。フードの対象や果物の扱いは、飼っている子に合うか確認してください。
スーパーで買える野菜5つと与え方
毎日のお世話では、手に入りやすさも大事です。
まずは、小松菜・チンゲン菜・レタス・キュウリ・白菜について整理します。
| 野菜 | 食事での使い方 | 用意するときのポイント |
|---|---|---|
| 小松菜 | ほかの餌と組み合わせる葉物 | 水で洗い、硬い茎は食べやすくする |
| チンゲン菜 | 小松菜などと組み合わせる | 葉の付け根を洗い、厚い部分は切る |
| レタス | 食事の一部に。これだけにしない | 葉を洗い、食べやすくちぎる |
| キュウリ | 少量の補助として使う | 薄切りなど、かじりやすい形にする |
| 白菜 | ほかの餌に少量加える | 葉を中心に使い、硬い芯は小さく切る |

小松菜・チンゲン菜は、うちの定番
小松菜とチンゲン菜は、スーパーで買いやすく、うちの子もよく食べます。
交互に使う日もあれば、同じ日に混ぜることもあります。毎日の買い物で用意できるのは助かりますね。
与える前には水で洗い、土や異物、傷みがないかを確認します。やわらかい茎も使えますが、口に対して太すぎる場合は切ってあげます。
ただし、この2つだけで食事を固定しないようにします。食べ慣れた葉物を使いながら、ほかの餌も少しずつ取り入れていきましょう。
レタス・キュウリだけでは足りない
レタスやキュウリは水分が多く、食べる子もいますが、これだけで毎日の食事を済ませるのは避けます。
特に丸い玉レタスは、食事の中心にすると必要な栄養を十分にとりにくくなります。キュウリも、繊維や栄養を補う主役には向きません。
「よく食べるから、今日もキュウリだけ」にならないように、ほかの餌と組み合わせます。
白菜は少量を組み合わせる
白菜も身近な野菜ですが、こればかりを大量に与えるのは避けます。
白菜やチンゲン菜などのアブラナ科の野菜には、食事が偏ると甲状腺の働きに影響する可能性がある成分が含まれます。小松菜も同じ仲間なので、名前の違う野菜を混ぜれば偏りがなくなる、というわけではありません。
白菜を使うなら、ほかの餌の一部として。小さな子には、硬い芯よりやわらかい葉の部分が用意しやすいです。
身近な野草はタンポポ・オオバコ・クローバー・ヨモギ
野草を使うときは、植物の名前と採取場所の安全性が確認できることが前提です。
庭に生えていても、「何となく見たことがある」だけで与えるのはやめておきましょう。

タンポポ
タンポポは、葉や花がリクガメの餌として利用されています。
採ったものは水で洗い、虫や異物を確認してから、ほかの餌と組み合わせます。タンポポがたくさん採れた日も、それだけで食事を固定しないようにします。
花がない時期は見分けにくくなることもあるので、葉だけで判断できない場合は採らないほうが安心です。
オオバコ
オオバコも、葉を餌として利用する野草です。
道端で見かけることがありますが、見つけた場所がそのまま採取に向いているとは限りません。除草剤の使用や、動物の排泄物による汚れなどを確認します。
使う場合は、別の草が混ざっていないかを見て、水で洗ってから用意してください。
クローバー
ここでいうクローバーは、白い花が咲くシロツメクサです。
食事の一部として少量使い、主食のように大量に与え続けないようにします。霜などで傷んだものは使わず、新鮮なものを選びます。
三つ葉の形が似ているカタバミとは別の植物です。「三つ葉だからクローバー」と判断せず、花や茎も含めて確認してください。
ヨモギ
うちではヨモギも与えています。
ただ、うちで与えていることと、一般的な安全性が確認されていることは別です。
人が食べる野草でも、そのままリクガメに向いているとは限らない点には気をつけたいですね。
【写真②:タンポポ・オオバコ・クローバー・ヨモギの紹介写真】
野草を採るときの注意点
- 種類を確実に見分けられるものだけにする
- 農薬や除草剤を使っていないと確認できる場所を選ぶ
- 動物の排泄物などで汚れたものは避ける
- 採取してよい場所か確認する
- カビや腐敗のあるものは使わない
採った後は、一枚ずつ別の植物が混ざっていないか確認して洗います。
ただし、洗えば農薬や除草剤をすべて落とせるわけではありません。安全な採取場所がなければ、無理に野草を集めなくて大丈夫です。
リクガメフードは、毎日の餌の選択肢に
野菜や野草に加えて、市販のリクガメフードを使う方法もあります。
葉物を何種類も用意しにくいときや、食事の内容を見直したいときには、準備を続けやすくする選択肢です。
ただし、フードなら何でも同じというわけではありません。主食として使う商品なのか、補助的に使う商品なのかを確認します。
選ぶときに見るところ
| 確認すること | 見る理由 |
|---|---|
| 対象となるリクガメ | 飼っている子に合う商品を選ぶため |
| 主食用・補助用の表示 | 普段の餌との組み合わせ方が変わるため |
| 原材料・繊維などの成分 | 食事の内容を確認するため |
| ふやかし方・与える量 | 商品ごとに使い方が違うため |
| 容量・保存方法 | 開封後に無理なく使い切るため |
初めてなら、大容量を買う前に少量パックで食べるか確認すると使いやすいです。
フードの与え方
最初は少量を用意し、食べ慣れた葉物と一緒に出して様子を見ます。
水でふやかすか、そのまま使うかは商品の説明に従ってください。食べないからといって、急に普段の餌をすべて取り上げる必要はありません。
ふやかしたフードは傷みやすいので、その都度用意し、食べ残しは早めに片づけます。旅行用に何日分も置いておく使い方はせず、留守中も世話をする人に交換してもらいましょう。
リクガメに果物は必要?身近な果物の扱い方
うちのリクガメは、りんごもよく食べます。
食べている姿を見ると、ついあげたくなりますが、果物はすべてのリクガメに必要な餌ではありません。
糖分の多い食事が合わず、腸内環境を乱すおそれがあるため、果物を避けるようすすめられるリクガメもいます。ここでは種類別には分けませんが、「どの子にも少量なら大丈夫」という一覧ではありません。
果物を取り入れてよいことを確認できた場合も、毎日の食事の中心にはしません。
| 果物 | 気をつけたいこと |
|---|---|
| りんご・ナシ | 種と芯を取り除き、食べやすく切る |
| バナナ | 糖分が多く、量が増えやすいので控えめにする |
| イチゴ・ブドウ | よく洗い、ブドウは種を除いて食べやすく切る |
| スイカ・メロン | 皮と種を除く。飲み水の代わりにはしない |
| ミカン・オレンジ | 酸味が強く、無理に取り入れる必要はない |
ジュースや缶詰、砂糖を加えたドライフルーツは使いません。
また、餌を食べないときに果物ばかり追加するのも避けたいところです。好物を増やす前に、温度や体調、普段の食事を確認しましょう。

リクガメに与えてはいけないものと、その理由
「ダメなもの」といっても、有害成分があるものと、栄養が合わないものでは理由が違います。
身近な食べ物では、次のものを餌に選ばないようにします。
| 食べ物 | 与えない理由 |
|---|---|
| アボカド | ペルシンなどの成分による有害作用が懸念されるため。果肉も餌にしない |
| ジャガイモ、特に芽や緑色の部分 | ソラニンなどの有害成分が含まれ、中毒のおそれがあるため |
| 玉ネギ・長ネギ・ニラ・ニンニク | ネギ属の含硫化合物による有害作用が懸念され、餌として安全性を確保できないため |
アボカドとジャガイモは、リクガメ向けの植物データベースでも与えない対象にされています。
犬猫用フードや水棲ガメ用フードも、リクガメ用の代わりに選ばないでください。必要な栄養の設計が違います。特に草食中心の食事では、動物性たんぱく質などに偏る原因になります。
野草では、名前がわからないものや、採取場所の安全性が確認できないものは使いません。見た目が似ていても、有害な植物が混ざっていることがあります。
有毒なものを食べた可能性がある場合は、症状がなくても動物病院へ連絡してください。食べたものの写真、時間、わかる範囲の量を伝え、自己判断で吐かせないようにします。
餌の量と水は、毎日の様子を見ながら
餌の量は、体の大きさや成長段階、活動量によって変わります。
毎日見るときは、食べた量だけでなく、何を残したかも確認します。新しく混ぜた葉物を残していないか、好きなものだけ選んでいないか。見ていると、その子の好みもわかってきますね。
体重も定期的に記録しておくと、食事量を考えるときに役立ちます。
水は、いつでも飲めるように浅い容器で用意します。
野菜やふやかしたフードを食べていても、飲み水が不要になるわけではありません。汚れたら交換して、容器も洗いましょう。
食べない状態が続く、体重が減る、ぐったりしている場合は、好き嫌いと決めつけず動物病院へ相談してください。
身近な食材とフードで、毎日の餌を考えよう
リクガメの餌を用意するために、珍しい野菜や知らない野草を探し回る必要はありません。
うちでは小松菜とチンゲン菜をよく使いますが、それだけに固定せず、食べられるものと必要な栄養の両方を考えたいと思っています。
野草は、安全に見分けられるものを。市販のフードは、対象や使い方を確認して取り入れる。果物は、よく食べるからといって増やしすぎない。
毎日の準備を難しくしすぎず、その子に合った食事を整えていきましょう。
葉っぱをくわえて、一生懸命食べる姿は本当にかわいいです。「今日はこれを食べたんだな」と見ている時間も、リクガメと暮らす楽しさのひとつですね。



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